土日は安芸区民文化センターでコンサートの映像を担当させてもらっていた。
土曜日、午前中は仕込みで午後は音合わせとリハ。実際の演奏を聴きながらどんな映像がふさわしいか、音で感じるもの、曲として感じるもの、演奏者から感じるもの、いろんなものを感じ取りながらメモを取る。
ここに座るお客さんはどんなことを感じながら鑑賞するのだろうか、どんな映像がそこにあるとよいのか、そういったことを考えながらいろんな席に移動しては考えていた。
日曜日、ゲネに間に合うように映像を組み立てていった。
一部差し替えが必要になって正直焦ったけどなんとかぎりぎりのタイミングで映像の作り替えができ本番を迎えることができた。
全30曲を超えるコンサート。リハとゲネで計測したそれぞれの曲の演奏時間と切り替えのタイミングを記録したものを参考にしながら、でも実際には音を聴きながらそのときの判断で映像を切り替える。
なんだかとってもいい感触だった。
本番では曲の流れが体になじんでいるかのように、切り替えるタイミングが自分の感覚ですんなりとできたのだ。
広島と長崎のアーティストによる愛と平和のコンサート。
これを通して音楽の楽しみ方がまた少し変わった気がする。